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荒野の用心棒
懐かしの名作劇場 （第２回） 荒野の用心棒  さて、少し遅くなりましたが、 懐かしの映画第２回をお届けします 今回は、先日行われたアカデミー賞で クリントイーストウッド監督の 「ミリオンダラー・ベイビー」が 見事オスカーに輝いたことにちなんで、 イーストウッド往年の名作「荒野の用心棒」 をお送りします この作品は、映画俳優としてはまだ無名だった イーストウッドが一躍脚光をあびた 記念すべき作品で、本国イタリアばかりか、 全世界で大ヒットを記録したため 「夕陽のガンマン」「続・夕陽のガンマン」 といった続編を製作、マカロニ・ウエスタンの 一大ブームを巻き起こしました また、音楽を担当したエンニオ・モリコーネも、 主題曲「さすらいの口笛」の大ヒットで 押しも押されぬ売れっ子作曲家の 地位を築きました 
◆荒野の用心棒◆ 製作年度 1964年 製作国 イタリア 上映時間 100分 監督 セルジオ・レオーネ （英語名 ボブ・ロバートソン） 原作 黒澤明 、菊島隆三 脚本 ボブ・ロバートソン ドゥッチオ・テッサリ ビクトル・A・カテナ ジェイム・コマス 音楽 エンニオ・モリコーネ 出演 クリント・イーストウッド 、 ジャン・マリア・ヴォロンテ 、 マリアンネ・コッホ ヨゼフ・エッガー 、 マルガリータ・ロサーノ ーーーーー物語ーーーーー  草木もまばらなメキシコの荒野を、国境の町 サン・ミゲルに向かうひとりの男がいました。 一見して流れ者とわかる、まだ若いアメリカ人 ジョー（クリント・イーストウッド）です。 町はバクスター一家とロホス兄弟一味の 勢力が争いを続けていましたが、 酒場の亭主から町の人が困っていると聞いた ジョーは、ある考えを思いつきます  まずバクスター家の手下を始末したジョーは ロホ兄弟に自分を用心棒として 売り込み100ドルで雇われます そして次兄のラモン（ジャン・マリア・ ヴォロンテ）がだまし討ちをした軍隊の 生き残りがいると両勢力に情報を流して 、 つぶし合いをするように仕掛けます。  ことは万事うまく行ったかに思われましたが ラモンの情婦にされているマリソルを 救ったために彼は壮絶なリンチを 受けてしまいます ロホ兄弟が夜襲をかけてバクスター家を 皆殺しにする中、ジョーはやっとのことで 棺おけに隠れて町から一時逃れるのでした・・・ ところでこの作品が、黒澤明の「用心棒」を盗作したとして 訴えられたのは有名な話しですが、それを予期してか セルジオ・レオーネ監督は、ボブ・ロバートソンという 偽名でテロップに名を連ねています  イーストウッドはその後、71年に「ダーティハリー」 のハリー・キャラハンといった当たり役をつかみ、 誰もが認めるトップスターに上り詰めましたが、 監督としても才能を生かし、92年の「許されざる者」 では念願のアカデミー作品・監督賞を受賞しました また、86年から２年間、カリフォルニア州 カーメル市の市長にも就任しました 私生活のほうでは、下積み生活を支えてくれた マギーと離婚した後、ソンドラ・ロックや フランシス・フィッシャーと交際を繰り返し、 96年にニュース・キャスターの ディナ・ルイスと再婚しています  そして今年、皆さんのご存知のように第77回アカデミー賞で 彼の監督・主演した「ミリオンダラー・ベイビー」が見事に 作品賞、監督賞など４冠に輝きました ところで、授賞式を見ていたら、イーストウッドも随分、 年をとったなぁと思いましたが、まだまだ元気そうなので、 これからもイッパイ良い作品を作って欲しいと思います
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